くり爺です。
体操競技の普及振興を密かに企むジムクリでは基本的なデータを地道に検証しています。今回は体操競技人口の推移について検討します。
出典資料:公益財団法人 日本体操協会 R2登録人口集計表(2021.03.04) https://www.jpn-gym.or.jp/jga-web/reg_population/
2020年度の各カテゴリーの特徴をまとめた過去の記事もご覧ください。
(第1弾 体操日本の競技人口は?[2021年版])
競技人口が激減!オリンピックとの関係は?
まずは下のグラフを見てください。これは公益財団法人日本体操協会が公開している2001年度から2020年度までの小学生から社会人までの全カテゴリーの登録人数を男女別に合算してその推移を表したものです。ここでは小学生と中学生のデータが公開され始めたのが2001年なので2001年度からのデータを見ていきます。
シドニー・オリンピック後の登録者人数は男性選手7,501名、女性選手7,098名と男性が多いですが、2004年のアテネ・オリンピック後には男女人数が逆転して女性選手の人数が増えてきます。その後、女性選手人数は2008年度7,461名をピークに横ばい状態となりますね。一方、男性選手はというとドンドン減少して、ロンドン・オリンピック後に若干盛り返しますが、減少傾向は否めません。
こうして全体像を見てみると、競技人口の増減は体操日本を強く印象付けるオリンピックとの関連性は低いようにも読めるのですが、みなさんはどう思いますか? さらなる検証が必要ですね。
コロナ・ショック!
2020年度の凄まじい落ち込みはまさしく「コロナ・ショック」の影響でしょう。(個人的にはその前年2019年度の減少がとても気になります。)
この2020年度は体操競技に限らず、いろいろなスポーツ種目で活動ができなかったり、大会が中止・延期になりました。
今回はデータはありませんが、2021年度はオリンピックや世界選手権が開催されました。そして、あの世界の大舞台での日本人選手の素晴らしい活躍に感動して「体操をやりたい」と思った小さなジムナストたちも多かったはず。そのデータは2022年度のデータ(2023/3発表?)を待たなくてはなりませんが、とりあえず、コロナ2年目の2021年度のデータ(2022/3発表?)の公開を待つことにします。
では。