データ

ジムナスト:過去の手術歴[基本調査報告3]

くり爺です。
新企画 体操選手のケガ・痛みに関する基本調査の3回目は「ジムナスト:過去の手術歴」を報告します。調査の背景や目的はこちらをご覧ください。

過去の報告
身体が痛いジムナストの割合[基本調査報告1]
ジムナスト:身体の痛い部位[基本調査報告2]

手術したことがありますか?

中学生から大学生のジムナスト50人を対象とした基本調査では「あなたは体操のケガが原因で整形外科的手術を受けたことがありますか?」と聞きました。

ジムナスト:ケガの手術で多い部位

手術歴があるのは50人中18名(36%)で、一人で何回も大きな怪我をして複数箇所あるいは複数回にわたり手術の経験があるジムナストもいました。集計結果は以下の通りになりました。

手術部位の特徴

一番多かった部位は膝で、全体で10件の手術歴がありました。その内、前十字靭帯損傷が7割という結果となりました。その次は手首で骨折2件、TFCCが2件の計4件の申告がありました。また、肘関節も4件あり、肩関節が3件、その他は3件でした。

前回命名した痛みが多い「四天王(腰、肩、手首、足首)」のうち、肩、手首は手術歴が多いものの、腰と足首の手術歴はありませんでした。このことから腰と足首は慢性的な痛みであることが想像できます。また、手首ではTFCCという言葉が登場してきますので、今後掘り下げる必要がありますね。噂では男女問わず、TFCCで苦しんでいるジムナストは沢山いるようです。

ご注意

最後に、今回の結果に驚かれた皆さんもいると思いますが、痛みにもいろいろな程度があって、ちょっと気になる痛みから、日常生活が難しくすぐにでも安静と治療が必要なレベルまで様々です。今回の調査はほぼ毎日のように練習している選手たちの生の声として参考程度にご理解ください。実際には痛みは気にはなるものの工夫して練習ができているものとして、指導者による強制・虐待であったり、行きすぎた指導によるものではないことを付記しておきます。ジムクリではこれからもジムナストの安全と健康のために何が出来るかを考えていきます。今回の調査はそのための基礎資料となれば幸いです。

では、また。

ABOUT ME
くり爺
ジムクリ管理人のくり爺です。 昔は体操を頑張ってやっておったが、今じゃ単なる体操ファンじゃ。一生懸命頑張る体操選手を応援する取り組みを考えては見たものの、若い力が必要じゃな。頼むぞ。若人よ。

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