こんにちは!今日も暑いですね💦みなさん、熱中症にならないように気をつけましょう!
さて、今回は女性アスリート三主徴のひとつの「無月経」について、話をしたいと思います!【前々回の投稿→こちら】【前回の投稿→こちら】
視床下部性無月経とは
無月経とは、これまであった月経が3か月以上停止している状態を指し、原因はエネルギー不足や心理的ストレスといわれています。利用可能エネルギー不足、それに伴う体脂肪の減少、運動量の増加、そして心身のストレスなどで視床下部のコントロール機能は低下してしまい、女性ホルモンが分泌されにくくなり月経が止まってしまうのです。利用可能エネルギー不足の結果に起こる視床下部性無月経は、エネルギー不足によって体脂肪が減少し、脳の視床下部という部分が「女性ホルモンを分泌してください!」という指令を出さなくなることによって起こります。
視床下部性無月経の割合が多い競技は、体重が軽いことが有利とされる審美系(体操・新体操・フィギュアスケート、バレエ)や陸上長距離などで起こりやすいです。
3か月以上の無月経の場合は、婦人科受診をお勧めします。低体脂肪率で無月経の女性アスリートでは女性ホルモン(エストロゲン)が低下するため骨密度が下がり疲労骨折のリスクは上昇してしまいます。特に思春期のアスリートの無月経には十分な配慮が必要です。思春期は骨密度が最も増加する時期で、ここで高い骨密度を獲得しておくことが将来の骨粗しょう症の予防となるからです。無月経は病気であるという認識が大切です。
無月経の治療は、第一には運動量に見合った摂取エネルギーを食事からとること、あるいは運動量を減らして摂取エネルギーに見合う程度にすることだそうです。疲労骨折を起こす前に、適正な食事や運動メニューの見直しましょう!それでは、また次回👋
[参考]女性アスリートの教科書/著者:須永美歌子 発行所:株式会社主婦の友社
公益財団法人日本学校保健会(HP:https://www.gakkohoken.jp/special/archives/218)