くり爺です。「くり爺の独り言（仮題）」というシリーズを始めてみようかと思いつきました。これはジムクリの本筋とは離れますが、体操競技にまつわる覚書というか、若いジムナストにぜひ継承していきたい話題を時々呟くことにします。少々古臭い話もあるかもしれませんが、どうぞお付き合いください。
絶版！「体操競技のコーチング」
今回は大学で体操競技を学んだ皆さんなら必ず通る道、体操競技のバイブル的名著を紹介します。というのもこの本、すでに絶版となっていてほぼ入手不可能らしいのです。（2021年12月1日現在、出版元の大修館書店さんに確認済み）体操競技の研究者がそもそも少ない現在、しょうがないことですが、残念でなりません。
著者「金子明友先生」
著者、金子明友先生のもの凄いご経歴は検索していただくとして、体操選手として指導者として、そして研究者としてご活躍され、「体操競技のコーチング」以外にもたくさんの著書があります。特に翻訳された「マイネル・スポーツ運動学」は体操競技選手のみならず、運動学の必読書として親しまれていますね。
初版発行は1974年（昭和49年）
この本の基本情報は以下の通りです。古書を見つけたら迷わずゲットしましょう。
体操競技のコーチング（現代スポーツコーチ全集）
著者：金子明友 発行所：株式会社大修館書店
初版発行：昭和49年（1974年）5月20日
総ページ数：515ページ サイズ：A5判
この本は素人向けではありませんが、これほどまでの理論的、体系的、系統的に論じられた内容は今でも色褪せることはありません。まさに体操競技の真髄を垣間見ることができる学術書です。たかだか十数年の競技経験で体操競技をわかった気になっている君にこそ、本書で体操界のレジェンドから体操の極意を読み取って欲しい。ルールや器具が変わっても変わらないものもあります。もしかしたら、君の先生なら持っているかもしれないね。借りて一度は読んでみて欲しいぞ。
クリ爺としては出版社には再販していただいて、若い指導者、研究者、そしてジムナストに読ませたいなぁと心から願うばかりです。また、今のトップ指導者・研究者には続編として最新版を執筆してもらいたいもんですな。どうですか？ 皆さん。
