ジムクリ管理人のクリ爺です。
ジムクリのコンセプトはこちらのページをを見てもらうとして、今回はこのサイトを始めようと思ったキッカケをお話ししてみます。
学生トレーナー誕生
私が大学体操部の監督みたいなことをしていたころ、一人の学生が体操部に飛び込んできました。「私、体操経験はありませんが、トレーナーになりたいです。体操部に入れてください。」私はその彼女の熱意に負けて「しょうがないなぁ」という感じで学生トレーナーを受け入れました。そして、彼女は我が大学の専門家である教員の指導の下、アスレチックトレーナー（AT）を目指し勉強するグループで勉強しながら、体操場でトレーナー修行の毎日を送ることになったのです。
体操選手は甘え上手？
最初こそ遠慮していた選手たちも、徐々に新しい学生トレーナーに打ち解け、あれやこれや相談したりテーピングをお願いし出したりして、次第に彼女に頼ることが多くなってきました。これはもちろん彼女の人柄や献身的なサポートによるところは大きいですが、選手たちは仲間として信頼できる学生トレーナーを求めていたのでした。私自身も大学生の体操選手ともなるとやっぱり一番の問題は身体の痛み、ケガや体調をいかにコントロールするかが課題であったので、彼女のような学生トレーナーの存在はとても重要だと再認識するようになりました。
小さなメモ帳の秘密
彼女は体操場での練習中はいつも全体を見渡せる位置に直立し、その手には小さなノートというかメモ帳を持って、何やら書き込んでいました。体操競技の知識がほとんど無かった彼女にとって、体操選手なら当たり前の専門用語や独特な表現も彼女は一から覚えなければならなかったのです。きっとあの小さなメモ帳には選手の身体の状態はもちろんのこと、体操に関する不思議や謎がびっしりメモられていたに違いありません。そうこうして、最初は男子選手だけを担当していたのですが、次第に女子選手も担当するようになりました。
体操選手を理解する。
以上が学生トレーナー物語のプロローグとなりますが、物語はここからです。この学生トレーナーの誕生から数年が経ち、今も先代を引き継いで奮闘中の学生トレーナーがいてくれています。彼らも日々トレーナーとしての知識や技術を学び、自らは経験が無い謎多き体操競技を学んでいます。そして体操選手を理解することに努力を重ねています。また、サポートを受ける体操選手も学生トレーナーに支えられながら、限りある競技人生をしっかりと歩み、体操競技に人生を学んでいます。ジムクリ誕生のキッカケを作ってくれた歴代の学生トレーナーには感謝の言葉しかありません。
私たちはこの素晴らしい体操をさらに素晴らしいものにするためにジムクリを始めます。みなさん、お付き合いのほどどうぞよろしくお願いします。
